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NEWSLETTER of The Japanese Society for Applied Animal Behaviour, No.48, APR 2017

◇ご挨拶

 

山田明央(会長・農研機構東北農研)

 
家畜管理学会・応用動物行動学会の学会長を仰せつかった、農研機構東北農業研究センターの山田明央です。私の任期は、両学会の将来構想委員会からの答申を受け、両学会の総意をもって統合を実現する期間に当たります。まずは、皆さまのご理解とご協力をよろしくお願い致します。統合に関わる実務的な作業は安江副会長を筆頭に統合委員の皆さまにお任せしていますので、ここでは、私の手元にある3冊の古い本を巡るお話を自己紹介代わりにしたいと思います。

1冊は、サン・テグジュペリの「星の王子さま」(内藤櫂訳)です。高校も大学受験が近付く頃、とある女子校の女の子達と私の友人達で、週末何となく集まって遊ぶようなグループがあって、その中の女の子の一人がある時私にこう言ったのです。「私、星の王子さまの王子さまと狐の話読んで涙が止まらなかったの。」って。王子さまと狐の話は、星の王子さまの中でも代表的な逸話で、「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。」という有名なフレーズが出て来る話です。でも、残念ながらその時の私には、少しも分からなかったのです。それから、それぞれの大学に進学して、この仲良しグループは自然解消した訳ですけど、その時の「星の王子さま」の本とともに王子さまと狐の話は、ずっと私の中で残り続けていました。そして、それからずっとずっと時がたった後で、ふとあることに気が付いたんです。それは「心で見なくちゃ、」のフレーズの後に出てくる狐の言葉でした。「人間というものは、このたいせつなことを忘れてるんだよ。(中略)めんどうみたあいてには、いつまでも責任があるんだ。まもらなければならないんだよ、バラの花との約束をね・・・」。好むと好まざるとは関わりなく一旦人間と出会ってしまった動物たちとの間で、私たちは「まもらなくてはならない約束」をしているんじゃないかって。実際、サン・テグジュペリは北アフリカで郵便飛行士をしていた若い頃、フェネックギツネ(Vulpes zerda)を飼っていて、「飼い慣らす」のにずいぶん苦労していたみたいです。

その後、学生時代にはハムスターや糖尿病になり易い・なりにくいマウスを飼っていました。ある日、なぜか指導教官の先生に呼ばれて「山田君、実験動物を扱うときにこれからはこれが重要だから読みなさい。」と、“Animal ethics”という英語の文献を渡されました。当時、畜産学専攻の学生としてはethicsをどう訳せばいいのか、「倫理(学)」と言う言葉がなぜ自然科学の文献に出てくるのか皆目分からずに、呪文の様にethics、ethicsと唱えるだけで精一杯だったことを覚えています。就職してからも、また謎の言葉に出会うことになります。当時、私の配属された研究室の名前は、「家畜生態」研究室といいました。後にも先にも、そんな研究室名はここにしかなかったと思います。それまでハムスターや糖尿病マウスを飼っていた者としては、「家畜」と「生態」がくっついた研究室名は、“Animal ethics”に続く難題でした。家畜は「管理」するから家畜なのではないか?研究対象とするなら家畜の「行動」であって、家畜の「生態」とはいったい何を研究する分野なのかetc.・・・?

そんな訳で、いざ職についたものの何をして良いのか分からなかった頃、「生態学からみた自然」と言う本に出会いました。この本の中で著者の吉良達夫は、人間は顕微鏡の発明と共に近代生物学はより微細な構造や過程へと求心的に追求を続け、目に見える現象から出発して人間の5感では直接とらえがたいより大きな現象へ向かう遠心的な方向は軽視されてきた、しかし、小さすぎて目に見えないものがあるのと同様に大きすぎて目に見えないものがある、それを解明・理解するのが「生態学」だとしています。吉良の説明を借りれば、つまり「家畜生態」とは、家畜(動物)をそのもの自体として丸ごととらえることから始まり、大きすぎて目に見えないものに向かう研究の方向性、といった、一つの研究対象に対する態度表明として今では理解しています。その頃にもう1冊、ローレンツの「鏡の背面」という本を読み返しました。ローレンツはその本を、自分の外に起こることを客観的に理解することは、その事物に対応する生き物としてのヒトの認識メカニズムの理解が必要で、その理解に応じてヒトは「知覚」したことから偶然性を剥ぎ落として「もの」それ自体に近づくことができる、と言うことから書き始めています。私が家畜(動物)の行動に関わる入り口付近で出会った吉良とローレンツに共通することは、「理解」するには双方向性が必要だと言うことだと考えます。

「家畜管理学会・応用動物行動学会」に参加されている皆さまは、一人一人はそれぞれのベクトルを持ちながら、でも総体としては絶妙な引力を持って、学界全体としては双方向性を保持しているように感じています。是非これからも、みんなで一体となった学会活動が継続することを希望します。(何とか結論に行き着けたようです。)

さて、王子さまと狐の話の中には、もう一つ示唆に富んだやり取りがあります。それはこう言うんです。王子さま:「〈飼いならす〉って、それ、なんのことだい。」。狐:「よく忘れられてることだがね。〈なかよくなる〉っていうことさ。」。「飼い慣らす」ということは、単純な「飼う」→「飼われる」という一方向の関係ではなくて、実は「わたし」と「あなた」という双方向の関係性で、だから「なかよくなる」と言うことと同じになる。こちらも狐によれば「よく忘れられてる」ことだそうです。
動物たちは律儀に「人間」との約束を守っているのに、人間と来たら「約束」をすっかり忘れてしまっているんだから。そんな狐のため息が聞こえてきそうです。




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◇2017年度春季合同研究発表会の報告

 

新宮裕子(大会担当・根釧農業試験場)


2017年3月27日、神戸大学において研究発表会を開催し、口頭17題、ポスター28題の発表があり、活発な討論が行われました。今年は、ポスター会場を皆様に協力していただき設営しましたが、みなさん手際がよく、さすがだなと感心しました。個人的には、寝坊するという失態がありましたが(一応、開催時間には間に合いました)、今年も無事に研究会を開催できたことを感謝いたします。

今年もポスター発表の学生会員に限り、優秀発表表彰の対象といたしました。18題のエントリーがあり、厳正なる審査の結果、以下の2名の方を優秀発表者として決定いたしました。おめでとうございます。


中川 明子さん(広島大院生物圏)
「黒毛和種肥育牛の気質・行動特性と遺伝子多型との関係」

若宮あかねさん(北里大獣・酪農大獣医)
「ヨナグニウマにおけるタテガミ中コルチゾール濃度と個体の気質および飼育管理との関係」

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◇総会報告
 

出口善隆(副会長・岩手大学)


 
2017年度日本家畜管理学会・応用動物行動学会合同総会が、2017年3月27日に神戸大学で開催されました。総会資料は2017年3月19日メール配信のものを参考にして下さい。ただし、「2017−2018年度日本家畜管理学会役員について」および「2017−2018年度応用動物行動学会役員について」は総会時の変更提案、所属の訂正等ございましたので、それらを訂正した役員一覧も掲載させていただきます。

議事
1)2016年度活動報告
提案通り、承認されました。

2)チンパンジーの人工保育に関する学会対応について
総説をAnimal Behaviour and Management誌に投稿した旨が報告され、承認されました。

3)Animal Behaviour and Management誌電子公開のJ-STAGE移行について
提案通り、承認されました。

4)ニュースレターの非公開化について
評議員会の審議を受け、学会統合委員会で検討し対応することが提案され、承認されました。

5)統合委員会の設置について
 提案通り、承認されました。

6)2017−2018年度日本家畜管理学会役員について
7)2017−2018年度応用動物行動学会役員について
両学会合わせて審議されました。
日本家畜管理学会役員(案)から幹事の北川政幸先生、編集委員の干場信司先生を削除し、監事の干場信司先生を木村李花子先生に変更することが提案され、承認されました。

8)2017年度事業計画(案)
 提案通り、承認されました。

9)その他
 ・学会による本の出版について
「応用動物行動学への案内(仮題)」の出版を計画中であり、対象毎に
下記の責任者をおいて進める予定であることが報告されました。
家畜:森田 茂、伴侶動物:植竹勝治、動物園動物:上野吉一
野生動物:江口祐輔、実験動物:山田弘司、情報管理:伊藤秀一
 ・山田明央次期会長よりごあいさつがありました。


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◇応用動物行動学会・日本家畜管理学会合同シンポジウム報告「動物福祉(アニマルウェルフェア)の現状とこれからの方向性」
 

江口祐輔(シンポジウム担当・農研機構西日本農研)


 
2017年3月26日に神戸大学国際文化部 鶴甲第1キャンパスK棟302教室において応用動物行動学会・日本家畜管理学会の共催で「動物福祉(アニマルウェルフェア)の現状とこれからの方向性」と題してシンポジウムを開催いたしました。
応用動物行動学と家畜管理学の共通する一つの重要な出口として、「動物(家畜)福祉:AW」があることは論をまちません。こうした観点から我々の学会においても、過去数回にわたりAWに関するシンポジウムを実施してきましたが、ここ数年は直接AWに関するシンポジウムなどは開催していませんでした。そんな中、わが国における動物福祉研究を先導してこられた佐藤衆介先生を幹事とし、昨年9月に「動物福祉研究会」が設立され、我々の学会からも多くの方が発起人に名を連ねておられます。また、日本馬事協会からわが国の馬のウエルフェア評価マニュアルが作成され、こちらは先行して作成されたウシやブタ版とは評価の観点が大きく異なるものとなっているようです。
そこで今回のシンポジウムは「動物福祉(アニマルウエルフェア)の現状とこれからの方向性」と題し、佐藤会員と二宮会員から下記の講演をいただきました。

1.「動物福祉研究会の設立とその目指すもの」
帝京科学大学 佐藤衆介先生
2.「馬のウェルフェア評価マニュアルの作成と今後の活用について」
岐阜大学 二宮茂先生

佐藤先生からは、「動物福祉研究会」の設立趣旨とグローバル化の中で、我が国のアニマルウェルフェアの方向性と対応について、二宮先生からは、馬のウェルフェア評価マニュアル作成について研究紹介を交えながらご説明いただいきました。講演の後、安江健会長の進行で総合討論が行われました。今後、日本においてアニマルウェルフェアの認証を行う場合、誰が行うのか、正しく審査できる人材がいるのか、どのように評価する者を教育するのか等の議論が盛んに行われました。
講演内容の詳細はAnimal Behaviour and Management に報告予定です。





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◇2017年春季応用動物行動学会・日本家畜管理学会共催シンポジウム感想報告
 

黄 宸佑(信州大学農学部アソシエイト研究員)



 
3月26日の朝、まだ寒さが残る長野から神戸に向かいました。「あ!都会だ!!」の気持ちを持ちながら今年の応用動物行動学会・日本家畜管理学会共催シンポジウムに参加しました。
今回の学会は、アニマルウェルフェアを中心として帝京科学大の佐藤衆介先生の「動物福祉(アニマルウエルフェア)の現状とこれからの方向性」と岐阜大の二宮茂先生の「馬のウェルフェア評価マニュアルの作成と今後の活用について」から始まり、誰がウェルフェアを評価するのか・自分でチェックする際のガイドライン・利用目的の違う動物のウェルフェア評価基準などの議論は、多くの先生方のご意見やご知見をいただき、アニマルウェルフェアについての研究の幅と厚さを再認識しました。なお、口頭・ポスター発表者の皆さんの様々な研究発表を聞くことができ、研究の視野をより広げられたように感じました。さらに、私自身は畜産学会での口頭発表を控えており、さらに2017のISAEに参加する予定もあるため、畜産学会若手企画シンポジウムのランチョンセミナー、宮崎大学のマイク・ゲスト先生の「ネイティブが日本人に伝える英語プレゼンテーションの極意」を拝聴しました。母国語が日本語でも英語でもない私にとって、発表の時にすごく役に立つアドバイスをくれました。実際は2012年から来日以来(台湾出身)、学会では日本語の聞き取りだけで毎回精いっぱいでしたが、最近はようやく「あ、なるほど」「そうなんだ」「あれ?」という疑問や感心がわかるようになり、さらに学会を楽しめるようになりました。
学会定番の懇親会ですが、今年はなかなか高級そうな店で行いました。実際、来日してから学会の懇親会の楽しさをはじめて知りました(台湾で、先生と学生は一緒にお酒を飲むのは良いイメージではないから飲めません)。他の大学の学生や先生たちと遠慮なく(アルコールの力?)意見交換したり相談したり、いろんな壁が越える場でした。
何度も学会の大会(夏の学校も含む)に参加していますが、毎回新しい刺激を受け、飽きることがありません。今後も、その分野で活躍できるように頑張りたいと思います。






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◇2017年 日本畜産学会・応用動物行動学会共催シンポジウムに参加して
 

石田 郁貴 (茨城大学農学研究科)


「動物福祉(アニマルウェルフェア)の現状とこれからの方向性」というテーマで2017年3月26日(日)、神戸大学国際文化学部鶴甲第一キャンパスにおいて開催された日本畜産学会・応用動物行動学会共催シンポジウムに参加いたしましたので、ご報告いたします。

本シンポジウムの会場となった神戸大学鶴甲第一キャンパスは六甲山の中腹に位置するキャンパスで、山のない千葉県に拠点を置いている私は雄大な景色に心躍らせながら会場に向かいました。シンポジウムは2名の先生のご講演、総合討論からなり、大きな講義室いっぱいに研究者の先生方や学生さん、動物園で働く飼育係仲間などが集まって熱気にあふれていました。

最初にご講演いただいた佐藤衆介先生(帝京科学大学)からは、「動物福祉研究会の設立とその目指すもの」という題目で、昨年設立された動物福祉研究会を立ち上げられた背景、動物福祉を取り巻く現状、短期、中期、長期における方向性、9月に実施された研究会の様子をお話いただきました。
2番目の演者である二宮茂先生(岐阜大学)からは、「ウマのウェルフェア評価マニュアルの作成と今後の活用について」という題目で、動物福祉に基づいた飼養管理を、現場で活用しやすいチェックリスト形式で自己評価できるようまとめた新しいウマのウェルフェアマニュアルについてご紹介いただきました。

安江健先生(茨城大学)がコーディネーターを務められた総合討論では、会場から挙がった動物福祉の評価を行う人間の教育について、動物福祉の基準に対しての強制力などの議題について活発な議論が繰り広げられました。また、シンポジウム後には三宮駅周辺にておいしいベルギービールとお肉をメインとした料理に舌鼓を打ちながら、日常業務ではあまり関わることのない分野の先生方と様々なお話ができました。

私は茨城大学で修士課程を専攻する傍ら飼育係として動物園に勤めておりますが、動物園の現場もここ数年で急に動物福祉という言葉が頻繁に交わされるようになりました。大きくニュースとして取り上げられたWAZAのイルカ問題などは分野の異なる方々も耳にされたことがあるかもしれませんが、問題は水族館のイルカだけに留まらず動物園の動物にも山積しております。
今回のシンポジウムで学んだ自己評価チェックリストは、畜産分野に留まらず動物園動物の飼育管理に幅広く応用がきくものと思われますし、動物福祉研究会において生物系の垣根を超えた様々な分野の専門家の方々と議論を深めることは世界の動物園と対等に渡り合うことを目指す日本の動物園にとって利する部分が非常に大きいと考えます。
このような会で得られた知識を動物園業界でも活用すべく、今後も積極的に参加して知識の向上に努めたいと思います。


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◇夏だ!祭りだ!行動2017だ!
 

加瀬ちひろ(行動2017実行委員・千葉科学大学)

行動2017実行委員を務めさせていただいております、千葉科学大学の加瀬です。前回の4学会合同大会Animal 2011の時は、まだ発表に緊張していた、いたいけな学生でしたが、その6年後に合同大会の実行委員をさせていただくとは夢にも思いませんでした。実行委員の選定では、「忙しくても楽しんでやってくれそう」というありがたいお言葉をいただき、初めての学会作りにおたおたしながらも、先輩の先生方にリードされながら、やっと学会作りを楽しめそうな気がしてきた今日この頃です。

皆様のお手元には、第1号通信が届いたかと思います。行動2017では、日本動物心理学会、日本動物行動学会、日本家畜管理学会、応用動物行動学会、日本行動神経内分泌研究会の5学会が集結し、全学会合同のシンポジウムを2題、2学会でのコラボレーションシンポジウムを4題行います。全学会合同のシンポジウムでは当初、2016年7月に公開されたシン・ゴジラのブームに乗って、「ゴジラの行動学」というテーマはどうかと、東京大学の岡ノ谷先生から提案がなされましたが、合同学会が2017年開催ということで残念ながら却下されてしまいました。映画館で感動した一人としては、実現ならず非常に残念ですが、「行動選択」と「行動計測」という2つのテーマで様々な視点から研究されている先生方に講演を依頼しており、果たしてどんな化学反応が起こるのか、大変楽しみな内容となっております。2学会での合同シンポジウムでは、なるべくコラボレーションの想像がつきにくい2学会を組み合わせてみました。こちらも一体どんな内容になるのか、非常に楽しみです。

日本家畜管理学会・応用動物行動学会の皆様は、お祭り好きだと認識しています。2017年夏も、8月30日、31日、9月1日と東京大学駒場キャンパスでお祭りを楽しみましょう!ひよっこですが、実行委員として最後まで全力でがんばります。

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◇新役員挨拶
 

矢用健一(副会長・農研機構畜産研究部門)

本年度より、応用動物行動学会と日本家畜管理学会の統合検討を担当する副会長になりました農研機構の矢用です。学会活性化のために微力ながらお手伝いをしていきたいと思っていますので、皆様ご協力をよろしくお願いします。

私は、1987年から日本家畜管理研究会(日本家畜管理学会の前身)と、家畜行動に関する小集会(応用動物行動学会の前身)に参加させていただいています。こう書いてみて、30年間も両学会に関わらせていただいていることに、我ながら驚きました。これまでの経験を生かして、よりよい学会作りに貢献できるとよいのですが、逆に頭が古すぎるという心配もあります。これから先、学会を背負って行かれるであろう若手の方々の思い切ったアイデアに期待していますので、臆せず声を上げてください。

応用動物行動学会の対象は、当初の「家畜」という枠から現在は大きな広がりを見せ、伴侶動物、動物園動物、野生動物と対象は多岐にわたっています。一方で、日本家畜管理学会は家畜の枠内での活動を継続しています。両学会の大会は合同で開催されており、発表の研究対象は家畜が半分、それ以外が半分と、会員数の比率からすると一見バランスがとれているように見えます。一方で、内容を見てみると、アニマルウェルフェアに関連した内容が年々増加する一方で、家畜管理学分野で従来は多くの発表があった「家畜生産システム」や「施設機械」、また「糞尿処理」や「物質循環」といった動物を管理する上で避けては通れない課題に関する発表は非常に少ないのが現状です。学会活動の活性化のためには、対象動物を拡大していくことも重要ですが、動物の管理上必要不可欠だが研究成果の発表が少ない分野の掘り起こしにも目を向けていく必要があります。これは統合に向けて検討すべき問題の一つにすぎません。統合後の学会において会員の皆さんが不満無く活発に学会活動を継続できるようなシステム作りに向けて尽力させていただく所存です。


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◇新役員挨拶
 

堂山宗一郎(シンポジウム担当・農研機構西日本農研)


 
この度、シンポジウム担当の幹事に任命されました、西日本農業研究センターの堂山です。同じ職場の前任者である江口さんから、押しつkぇ……丁寧な打診を受けましたので、微力ながら努めさせていただきます。学会運営に関わることも初めてのため至らぬ点が多いと思いますが、よろしくお願いいたします。

 話は少し変わりますが、皆さんは映画「シン・ゴジラ」をご覧になりましたか?私は根っからのゴジラヲタクのため、映画館に10回以上足を運ぶという暴挙にでましたが。この作品の中で、ゴジラという生物に対して「制御 or 管理」するために、変わり者や異端児と呼ばれているが、それぞれの専門分野に精通している魅力的な人達が、知恵を出し合い団結して問題を解決する姿が描かれています(その結果どうなるかは、映画を是非ご覧ください)。

 この映画を観てふと、応用動物行動学会も家畜や伴侶動物、実験動物、動物園動物、野生動物を専門とするちょっと変わり者で魅力的な研究者達が集まり、意見を出し合い議論をし、様々な問題を解決しようとしている姿が重なるなと私は感じました。三人寄れば文殊の知恵ではありませんが、多面的視点が問題解決に重要だということも改めて感じました。

 映画の中の人達のように参加者が、時に熱く時には冷静に議論でき、視野が広がるようなシンポジウムを開催し、様々な問題解決の一助になれればと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。


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◇新役員挨拶
 

小倉匡俊(フェイスブック担当・北里大学)

このたび応用動物行動学会よりフェイスブック担当幹事を拝命いたしました北里大学の小倉匡俊です。「フェイスブック担当」ってフェイスブックの更新だけしていれば良いのかと思いましたが、どうもそうではなく。これまで伊藤先生が担ってくださっていたネットワーク関係のお仕事に対する、災害等の緊急時におけるバックアップとしての役割もあるそうです。バックアップが活躍するのは「緊急時」ですので、まずは活躍の機会が訪れることのないよう祈りつつ学会に関する情報発信を担当しながら、万が一の際にはせいいっぱい役職を果たしていこうと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

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◇新役員挨拶
 

福澤めぐみ(日本大学)

このたび、‘無役幹事’という名の幹事となりました。今年度は、Animal2011以来の合同大会‘行動2017’の開催や、‘応用動物行動学会と日本家畜管理学会の統合’推進などなど、重要な課題が多いように感じています。‘無役’=未知数役ですので、1年間ビクビクしながら過ごすかと思うと今から胃が痛く、写真のような心境です。

微力ながら学会運営に尽力いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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◇編集後記   

深澤 充(NL担当 東北大学)

春の大会が終わると、新年度が始まることもあり、いつも以上に研究に前向きになれている気がします。学会で受けた刺激を今年度の研究に活かしてください。(この気持ちがいつまでも持続してくれるといいのですが・・・・)
次号は行動2017の直前情報を予定しております。お楽しみに。




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