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NEWSLETTER of The Japanese Society for Applied Animal Behaviour, No.47, Jan 2017

◇巻頭言 
 

安江 健(会長・茨城大学)

 皆様、明けましておめでとうございます。

 この原稿を執筆している12月18日時点での話ですので、このNLが皆様に配信される頃には少々古い話となっているかもしれませんが、安江が会長に就任してからの2年間を、この場をお借りして振り返って見たいと思います。

 応用動物行動学会と日本家畜管理学会の統合を課題として両学会の会長に就任してから早や2年が過ぎようとしています。就任1年目には怒涛のようにISAE2015が過ぎ去り、就任2年目の本年度になってようやく「学会将来構想委員会」を設立させていただき、現在森田先生に統合に向けた審議結果をとりまとめいただいているところです。さらに2016年度からAnimal Behavior and Management誌のCiNii上での公開が停止し、J-STAGEでの無料公開に移行することになりました。システムの変更上、編集担当幹事の先生方には多大なご苦労・ご負担をおかけしている訳ですが、何とか12月末には無事公開が始まるものと聞き及んでいます。CiNiiからJ-STAGEへの移行は単にシステム上の変更にとどまりません。J-STAGEでは非会員も含めて一般無料公開となります関係上、今後はABM誌の冊子体印刷の是非に関しても、学会の統合とともに早急に検討する必要が生じます。両学会の統合に関してはそれ以外にも多くの細部について実務的検討を進める必要がありますが、それらは森田先生にとりまとめいただく「将来構想案」に基づいて粛々と現役員で進めていく所存です。 
 
 しかし最終的に「学会の将来構想」を進めるにあたり、最大の課題と検案されるのが、現役員体制を維持するための「若手の育成」です。応用動物行動学会は順調に会員数を伸ばしてはおりますが、その大半が学生会員であり、残念ながら学会に定着する若手が少ないという問題があります。いくらすばらしい「将来構想」を描いたとしても、その推進体制が高齢化してしまうと、学会の活力は自ずと先細ってしまうことは明らかです。「若手の育成」問題は一朝一夕に解決する問題ではありませんが、会員の先生方におかれましてはぜひ「後進の育成」に関して本学会でもご協力いただけますようお願いする次第です。また本年は9月に日本動物心理学会・日本動物行動学会・行動神経内分泌研究会との合同研究発表会(行動2017)が開催されます。これらの異種格闘技戦においても、一人でも多くの仲間を我々の学会に引き込んでいただける努力をお願いいたします。

 最後になりますが、安江自身のこの1年間を振り返ってみたいと思います。今年度はお陰様で数年振りに科研費が獲得でき、ここ3年間はようやくお金の心配をせずに済むとほくそえんでおりましたところ、その分のアンラッキーカードが見事に年末に押し寄せ、訳のわからない病気で年末~年始の2週間ほど入院させられました。実家への帰省はもちろんパーですが、学生の卒論・修論の追い込みも、この分では病室から指示を出すことになりそうです。私が学生時代から提唱してきた「ラッキーカード理論」はほぼ実証されつつあります。皆様もラッキーカードを無駄使いしない程度に良いお年をお迎えください。

 本学会にとって今年が酉年にふさわしい「飛翔の年」でありますことを祈念して!




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◇日本家畜管理学会・応用動物行動学会合同2017年度春季研究発表会の開催と演題募集について

 

新宮裕子(大会担当・根釧農業試験場)



※以下は現在までに決まっている内容です.最新情報はHPにて更新します.

標記研究発表会ならびに総会を下記日程と要領で開催いたします。皆さま、ふるってご参加ください。本年も日本畜産学会第122回大会(2017年3月27日~30日)の関連学会として、開催いたします。口頭発表とポスター発表があります。発表を希望される方はご注意ください。
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開催日時
・研究発表会:
2017年3月27日(月) 9:00~12:20、13:25~16:45
*ただし、演題数によりスケジュールが若干、変更になる場合があります。
事前に学会Webページでご確認ください。

・総会:
同日 12:25~13:25

・懇親会 
2017年3月26日(日)(18:00頃)に行う予定です。
会場、時間、会費等は後日連絡致します。
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開催場所
神戸大学国際文化学部(神戸市灘区鶴甲1丁目2-1 鶴甲第1キャンパス) 
口頭発表・総会会場・ポスター発表会場 未定
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春季研究発表会申し込み要領
1)発表申し込み発表希望の方は、担当者宛てに、2017年2月5日(日)(必着)までに、講演要旨をメールにて送信してください。講演要旨の送信をもって、発表申し込みとします。 なお、発表申し込みの際には、発表方法(口頭発表、ポスター発表)および所属する学会名(日本家畜管理学会、応用動物行動学会)を明示してください。
発表申込み先 事務局:八代田 真人 (yayo(a)gifu-u.ac.jp)  (a)を@に変えてご利用ください。

2)講演要旨の作成
要旨原稿は、A4サイズ1枚とし、講演要旨作成要領に従って、Word(保存形式は2010以前のもの)で作成の上、添付ファイルで送信してください。講演要旨は白黒印刷されますので、写真や図を掲載される際にはご注意ください。

なお、講演要旨作成要領は、
日本家畜管理学会Webページ http://www.jslm-org.com/ 
応用動物行動学会Webページ http://www.jsaab.org/ 
からもダウンロードできます。

【ご注意下さい】応用動物行動学会及び日本家畜管理学会(以下、本会とする)は、特許法の規定による「特許庁長官が指定する学術団体」の指定を受けておりません。したがって、特許出願前に、本会が主催する研究発表によって、日本国内において公然と知られた発明の場合には、特許を受けることができません。特許申請をお考えの発表者におかれましては、十分、お気をつけくださいますようお願い申し上げます。


3)発表方法
講演順と講演時間については、プログラムが確定後、発表者にお知らせするとともに、学会のWebページに公開します。口頭発表とポスター発表の詳細はwebページの年次大会の項目をご参照下さい。講演順と講演時間については、プログラムが確定後、発表者にお知らせするとともに、学会のWebページに公開します。

4)優秀発表表彰
学生(大学院生含む)を対象とした優秀発表表彰を行います。優秀発表表彰は、ポスター発表に限定しますので、優秀発表表彰を希望される方は、申し込みの際、発表方法をポスター発表として、申し込んでください。学生であっても、口頭発表された方は優秀発表表彰の対象とはしませんので、ご注意ください。
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◇シンポジウムの告知
 

江口祐輔(シンポジウム担当・西日本農研)


応用動物行動学会・日本家畜管理学会シンポジウムを2017年3月26日に下記の要領で開催いたします。両学会員の皆様には奮ってご参加いただけますようお願いいたします。



2017年応用動物行動学会・日本家畜管理学会共催シンポジウム
「動物福祉(アニマルウエルフェア)の現状とこれからの方向性」

【開催趣旨】
 応用動物行動学と家畜管理学の共通する一つの重要な出口として、「動物(家畜)福祉:AW」があることは論をまちません。こうした観点から我々の学会においても、過去数回にわたりAWに関するシンポジウムを実施してきましたが、ここ数年は直接AWに関するシンポジウムなどは開催していませんでした。そんな中、わが国における動物福祉研究を先導してこられた佐藤衆介先生を幹事とし、本年9月末に「動物福祉研究会」が設立され、我々の学会からも多くの方が発起人に名を連ねておられます。また、本年度末には日本馬事協会からわが国の馬のウエルフェア評価マニュアルが完成予定であり、こちらは先行して作成されたウシやブタ版とは評価の観点が大きく異なるものと聞き及んでいます。

 そこで今回のシンポジウムは「動物福祉(アニマルウエルフェア)の現状とこれからの方向性」と題し、佐藤会員と二宮会員から下記の講演をいただくことで、現在のAWの世界的状況と、それを受けて我々の研究にどういう方向性が必要なのかを考えたいと思います。奮ってご参加いただけますようお願いいたします。

【日時】2017年3月26(日) 15:00~17:00

【場所】神戸大学国際文化部 鶴甲第1キャンパス K棟302

【テーマ】「動物福祉(アニマルウエルフェア)の現状とこれからの方向性」
コーデイネータ:安江 健

1.「動物福祉研究会の設立とその目指すもの」
帝京科学大学 佐藤衆介先生

2.「馬のウェルフェア評価マニュアルの作成と今後の活用について」
岐阜大学 二宮茂先生

(各35分+質疑10分)


3.総合討論(30分)


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◇学会年会費納入のお願い
 

松浦晶央(会計担当・北里大学)


 
本学会の会計年度は3月1日から翌年の2月末日までとなっております。年会費未納の方は、年会費2,000円をお振込み下さるようお願い申し上げます。

2016年12月15日現在(会員数213名)、本年度(2016年度)会費未納者は98名もいらっしゃいます。2015年度会費未納会員も40名いらっしゃいます。これでは本学会を健全に運営することができません。下記振込先まで、学会年会費のすみやかなお振込みをお願いいたします。

また、2016年3月の日獣大での研究発表会より「学会当日の会費徴収はしておりません」。2017年度分会費も下記振込先へ納入していただけますようお願いいたします。円滑な学会の運営は皆様の会費が頼りです。皆様のご協力をお願いいたします。

お振込み方法(「郵便振替口座」に、年会費をお振込みください。)
加入者名 応用動物行動学会
口座番号 02790-9-13298
お振込みには郵便局に備え付けの「郵便振替払込用紙」(青色、振込み人が振り込み料金を負担する用紙)をご利用ください。

なお、年会費未納会員には会計担当幹事より催促メールを近日中に送信致します。また、2012年春の入会から、学生会員については指導教員の情報もデータベースに登録することといたしました。学生会員で未納の場合、指導教員にもお知らせいたしますので、ご指導いただけますようよろしくお願い致します。ご不明な点は、

会計担当幹事:松浦晶央 (matsuura(a)vmas.kitasato-u.ac.jp  (a)を@に変更してください)
までお問い合わせください。


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◇日本畜産学会・若手研究者交流会「サイエンスナイト」
 

新村毅(東京農工大/JSPS卓越)

 
 研究で何かを明らかにしたり何かを実現したりするとき、1つの学問分野でも多くのことができる一方で、そこには明らかな限界が存在することも事実です。畜産学会の魅力の1つは、応用研究を主体として、様々な分野の研究者が全国から集まることにあると思います。しかし、そのような研究者が集まっているのに、緊張して発表して、楽しく飲んで終わり・・・ということも多いのではないでしょうか?それだけでは、もったいない!と考えたことがある方は、ぜひサイエンスナイトに御参加下さい。サイエンスナイトは、畜産学会の若手研究者が一堂に会し、分野や年齢や大学の垣根を超えて交流する企画です。自分の研究を紹介し合って、研究の楽しさ、応用研究についてとことん語りあう場を提供します。そこには、大学では味わうことのできない魅力がきっとあるはずです。

 例年、学生の参加費はたった1,000円ですが、食べ物・飲み物もたくさん用意しています。3月の神戸大会は、3月29日(水)18:00-20:00の日程で、会場は畜産学会と同じ神戸大学内で開催されます。サイエンスナイトへの参加登録や企画内容は、日本畜産学会・若手企画委員会HPにアップデートされますので、下記URLから申し込み下さい。皆さんの参加を、企画者一同楽しみにお待ちしています。

日本畜産学会・若手企画委員会HP:
http://www.jsas-org.jp/wakate/index.html

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◇ISAE2017の告知および参加助成制度
 

二宮 茂(国際連携担当幹事・岐阜大学)

 今回の国際応用動物行動学会(ISAE)2017は、デンマークのオーフスで開催されます。開催期間は2016年8月7日~10日です(要旨提出締め切り日: 2016年2月5日)。参加費(5月16日までの早期割引で)は、一般参加で4300 DKK(デンマーククローネ)(約7万円)、学生で2650DKK(約4万4千円)です。

 ISAE会員の場合、参加費は安くなり、それぞれ3950DKK(約6万5千円)、2250DKK(3万7千円)となります。発表予定の方は是非ISAEにご入会下さい(年会費は35英ポンド、学生の場合、15英ポンド)。入会方法は学会ニュースレターNo.42号、あるいはISAE学会HPを参照ください。

 なお、応用動物行動学会では、国際応用動物行動学会議派遣等基金により、毎年ISAEへの参加助成(年間10万円の予定)を行っています。特に学生のみなさま、研究発表を申し込みのうえ、この制度をご活用ください。

ISAE2017 HP: http://conferences.au.dk/isae2017/
ISAE学会HP: http://www.applied-ethology.org/


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◇「行動2017」(五学会・研究会の合同大会)の開催案内
 

青山真人(「行動2017」準備委員・宇都宮大学)

 動物行動学でノーベル賞を受賞した3人のうちの1人、ニコラス・ティンバーゲンは、「動物の行動の『なぜ?』には、4つの答えがある」ことを提唱されました(このことは、ニュースレターの前の号でも、東京大学の岡ノ谷先生が書かれています)。我々応用動物行動学会が目指す「飼育動物のウェルフェア」も、「野生動物の適正な管理」も、この4つの答えを考慮してはじめて完成されるものなのかも知れません。

 そのような思いがあったのかどうか分かりませんが、2011年9月、慶應義塾大学三田キャンパスにて、動物の行動学を基幹に持つ4つの学会(日本動物心理学会、日本動物行動学会、日本家畜管理学会、そして我らが応用動物行動学会)の合同大会が開催されました。この合同大会は「Animal 2011」という大会名でした。当時参加された会員の皆様の中にも、普段はあまり聴く機会の無い行動生態学、神経行動学、行動心理学等、他分野の研究成果に触れ、少なからず刺激を受けられたものと思います。

 そして来たる2017年秋季、第2回目の合同大会が予定されています。今回は、Animal 2011の構成学会であった四学会に、「行動神経内分泌研究会」が新たに加わり、五学会・研究会合同大会となる予定です。この大会の名称は、当初「Animal 2017」でしたが、「行動2017」と改めました。現在のところ、決定していることは、以下のとおりです。

*会期:2017年 8月30日(水)~9月1日(金)
*会場:東京大学駒場キャンパス 
*公開シンポジウムのテーマ:「行動選択」(本学会からは、酪農学園大の森田茂先生
に講演を頂く予定です)
*一般演題はポスター発表
*9月1日(金)~2日(土)に、「合同夏の学校」を計画中

 この合同大会の準備を進めるため、応用動物行動学会および日本家畜管理学会からの委員として、青山の他に、新村毅先生、加瀬ちひろ先生に出て頂いており、さらに、友永雅己先生も、日本動物心理学会からの委員として出て頂いております。
 2017年9月上旬と言えば、信州大学で第123回日本畜産学会(9月6日-7日)が、オランダでWAFL2017(家畜のウェルフェアに関する国際学会)(9月5日-8日)が開催されます。「行動2017」は、幸いこれらと重ならないのですが、特に産業動物の研究者にとっては、ただでさえ普段から忙しいのに、さらに多忙を極める時期になってしまいます。しかし、会員の皆様におかれましては、ご自分の研究成果を他の動物行動学の分野の先生に披露して頂くと同時に、他分野の先生方の成果を吸収して頂き、交流を深めて頂きたいと思います。


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◇編集後記   

深澤 充(NL担当 東北農業研究セ)

 あけましておめでとうございます。本年もニュースレターを宜しくお願いいたします。正月が過ぎれば年度末に向け、学生さんは卒論・修論・D論、社会人の方は報告書の時期になりますが、皆様体調にお気をつけて頑張ってください(人ごとじゃないけど・・・)。

次号は学会の総括、将来構想委員会からの報告などについてです。

ISAEの講演要旨受付も始まりましたが、行動2017の紹介にも出てきましたWAFL2017(7th International Conference on the Assessment of Animal Welfare at Farm and Group Level)の講演要旨・参加登録も受付中です。興味のある方は下記のURLから御確認ください。
WAFL2017:http://wafl2017.com/





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