2012年11月2日(金) 14:00-17:00
鹿児島大学 農・獣医共通棟 101号教室

主催:鹿児島大学共同獣医学部、(社)畜産技術協会、国産食鳥推進委員会
後援:鹿児島県養鶏協会

お問合せ:鹿児島大学共同獣医学部 髙瀬公三
(☎099-285-3650 ktakase@vet.kagoshima-u.ac.jp)

1.AWの国際社会における動向

   佐藤 衆介(東北大学 大学院農学研究科)(30分)

2.AW対応型エンリッチドケージにおけるレイヤーの飼育

   伊藤 秀一(東海大学 農学部)(20分)

3.タイにおけるAWに関する国際的対応

   佐藤 衆介(東北大学 大学院農学研究科)(20分)

4.ブラジルにおけるAWに関する国際的対応

   親川 千紗子(東北大学 大学院農学研究科)(20分)

5.イギリスにおける畜産物のAWによる高付加価値化

   小原 愛(株式会社・イシイ)(20分)

6.わが国ブロイラーにおけるAW問題の所在事例

   高瀬 公三(鹿児島大学 共同獣医学部)(20分)

7.全体討論 




 国際獣疫事務局(OIE)は、獣疫の防御には予防獣医学的な家畜の健康保持が重要との認識に至り、2003年に名称を“世界動物保健機構”と改めるとともに、その必要条件(リスク管理)としてアニマルウェルフェア(AW)の重要性を指摘し、その国際的責任機関となった。そして、2005年には、陸生動物健康規約に、「輸送」および「と畜」の節(chapter)を追加し、本年5月には「AWと肉用牛生産システム」という飼育管理に関する節も追加するに至っている。来年以降、ブロイラーと乳用牛の節を筆頭に、様々な家畜種の節が採択され続ける予定である。OIE基準は、輸出における国際規約である。すなわち、輸入国は「衛生と植物防疫のための措置の適用に関する協定(SPS協定)
に基づき、貿易障壁としてAWを求めることが可能となるのである。
 わが国は、畜産物の輸出国ではないことから、AWの世界的潮流の蚊帳の外で畜産を営んできている。しかし、望むと望まずとにかかわらず、国際流通畜産物は着実にAW世界標準をクリアするようになる。その様な状況の中で、我が国の畜産業および教育分野はどう対応すべきかを今こそ見定める必要があろう。
 そのような問題意識の中で、本シンポジウムでは養鶏産業に焦点を絞り、①AWの国際社会における動向 ②AW対応のための飼育システムケージ ③AW先進国であるイギリスおよびEUへの輸出を大規模に行なっているタイとブラジルの対応状況 ④わが国ブロイラーにおけるAW問題の所在事例、等を話題提供する中から、今後のわが国でのAWへの取組みを考えてみたい。