◇《書籍紹介》「まきばなかま」

 伊藤秀一(東海大学農学部応用動物科学科)

 ニュースレター担当の深澤さんより「行動学に関する本などを紹介するコーナーを作りたい」と相談を受け「それは良いですね」とは言いましたが、1回目にご指名されるとは予想していませんでした。さらに書評は他薦であると思っていましたが、自分の本を売り込めとの事なので、恥ずかしながら紹介させて頂きたいと思います(どなたも推薦してくれなそうなので、自分で書くことになっただけ?)。




今回紹介させて頂く本は2010年11月に出版いたしました「まきばなかま」という写真集です。この「???」なタイトルでもわかるとおり、ほぼ学問とは無関係なので、若干恐縮しております。一応「家畜の素晴らしさを子供や世間の皆様に知って頂きたく・・・」という建前ですが、実際は各地で撮りためた家畜写真を見せびらかしたいとの思いで作ったものです。とはいえ、イヌ・ネコや野生動物に比べて、「産業動物」の写真集がほとんど無いことから、ウシだって、ブタだって、ヒツジだって、ニワトリだって美しいんだ!という主張をしたかったのも事実です。


 写真は、阿蘇の動物を中心として、イギリスにあるコッツウォルドファームパークの希少家畜や、日本の観光牧場の動物を、ブタ、ウシ、ヒツジ、イヌ、ニワトリ、その他の家畜に分類して収録しました。ほぼ全ての写真は、撮影用に場所を移動する事などはせずに、通常の管理時に撮影しています(一部の写真は、リニューアルした応用動物行動学会のホームページにも利用しています)。ちょっとだけアカデミックな空気として、各動物の特徴と、アニマルウェルフェアについての簡単に解説してあります(教科書以外ではアニマルウェルフェアが解説された最初の本?)。特にお子様がいらっしゃるご家庭から好評をいただいております。


 「家畜ってカワイイ」とビジュアルで攻めていくことで、未来の家畜行動学者を育てることができたら、10年後の応用動物行動学会がバラ色の世界になっているのでは・・・と密かに夢見ています。